スモールビジネス論ダイアリー(第6回)

 

高松大学経営学部で現在開講中のスモールビジネス論は,将来カフェや雑貨屋などのお店を出してみたいという学生のために,お店の基礎知識をその道の専門家から学ぼうというコンセプトで実施されています。

前回はコンセプトとは何かということについて学びました。今回は,実際にコンセプトを作ってみようというのがテーマです。


コンセプト作りのためのポイント
やはり,初めにはっきりとさせておかなければならないことは,なぜお店をするのかということだと思います。なんとなく・・・というのでは,困難な状況になったとき,すぐにあきらめてしまうのではないでしょうか。


商品構成
第2に,何を扱うのかを決めないといけません。雑貨屋であれば,アジアン雑貨とかキッチン用品とか,カフェであれば,どのようなメニュー構成にするのかを考えないといけませんよね。


立地
第3に,どこでするのかを決めましょう。商店街に店を開きたいとか,ショッピングセンターに入ってとかいろいろあると思います。ただし,商店街とかショッピングセンターは集客も大きい分,家賃もかなり高いことが多いです。
ところで,お店をやっていく上で最もお金がかかるのは,どこだと思いますか。じつは,人件費(雇っている店員の給料)と家賃だといわれています。例えば,人を一人雇うといくらぐらいかかるでしょうか。アルバイトをやっていればわかるでしょうが,800円の時給で1日8時間,月に21日(週5回程度)来てもらうと,13万4400円です。家賃は,商店街だとちょっとしたところでも,15万円から20万円はするようなので,人件費とあわせると30万円ぐらいですよね。雑貨の原価率(売値のうち仕入れの値段)は少なくとも60%ぐらいといわれているので,30万円儲けるには,いくら売らないといけないでしょうか? 50万円ですね。これだけ売っても,電気代やその他の費用,それに自分の儲けもゼロですから,人件費と家賃は,かなり負担になることが分かると思います。 そこで,最近ではまずはネットでお店を始める人や,自宅で自分ひとりでお店を始める人が多いようです。このやり方なら,初期費用は抑えられます。


ターゲットは
第4に,客層を決めましょう。商品構成を考えたところで,ある程度客層は決まっていると思います。しかし,自分が本当にターゲットにしたい客層と商品構成はマッチしているのかをもう一度考えてみてください。


開店の時期
第5に,いつはじめるかを決めましょう。いつかやろう!では,多分いつまでたってもできません。目標を決めることで,それに向かって計画することができると思います。例えば,1年後にはじめたいと思えば,いま何をしないといけないか,3ヵ月後は,6ヵ月後は・・・とやらなければいけないことがわかってくると思います。


誰とやる
第6に,誰とお店をするかと考えましょう。家族と?友人と?などなど。ただし,友人とやるのは,よくよく考えたほうがよいと思います。何かを決めるときに,意見がまとまらなくなったり,うまくいかなくなると責任のなすり付け合いということも,残念ながら起こるようです。何人かでやる必要が本当にあるのか,ということをよく考えましょう。また,前のところで書いたように,人を雇うとかなりの出費です。見通しをよく立ててから,人を雇うことを考えたほうがよいのでは,と思います。


ウリはなに?
第7に,こだわりのポイントを考えましょう。カフェなら雰囲気重視なのか,メニューにこだわりたいのかなど。雑貨屋であれば,フランスやアメリカなど特定の国に絞った商品構成にするとか,カフェや本屋を併設するなど。何か他のお店にはない特徴=こだわりがないと,なかなかお店は続かないのではないでしょうか。実際,高松にも雑貨屋とかカフェが乱立していますよね。その中に,新たにお店を出して,お客さんに自分のお店を選んでもらわないといけないわけですから,ウリになるものをよく考えないといけないと思います。


開業資金
第8に,開業資金はいくら用意できるか?ということです。何をするにも先立つものがないと,どうしようもありません。まあ,資金については,この先考えることがあるので,今は自分ならいくらぐらい用意できるかということと,どれぐらい必要になるかを概算でよいので,調べておくのがよいと思います。


お客をつかめ
さて,コンセプトを決めるためのポイントを8つ挙げてみましたが,いかがですか。自分のやりたいお店が見えてきましたか。次回からは,コンセプトをイメージとして具体化することを考えたいと思います。


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